子どものころから色んなエンタメジャンルを追ってオッサンになりましたが、そのジャンルの偉人が早逝することも時々あり、その度に深い衝撃と喪失感を覚えています。やっぱり時間が経って当時の衝撃とかってちょっとずつ忘れたりしてるんで、改めて追悼および振り返りたいなと。

Dev Large(2015年5月)

確かTwitter経由で第一報を知ったんだっけね。Dev Largeの場合は他の現役バリバリの人らと違って健康問題もあり、長らくDJメインでクリエイターとしては隠居気味だったから、衝撃度合いは少し低かったな。どっちかというと未来に誰かとコラボして素晴らしい作品が生まれる可能性が閉ざされたことに対する喪失感が強い。染み入るような感じで。

D.L.、調べれば調べるほど、職人気質でクリエイティブとビジネスの妥協点について悩み続けた人生という印象があり、敬意を抱くべき偉人というよりか「自分と同類」感がめっちゃあるんだよね。なんかインタビューとか読んでて、ほぼ自分と同じ思考回路してると感じてて、本気で他人とは思えないんだわ。そういう意味でもこう晩年、活躍の場が限られて亡くなったというのは凄く辛い。NIPPSが本気出すのを待ち続けてね~。趣味の延長レベルで活動したがってて、意識レベルの違ったNIPPSの才能に惚れたのが負けなのかなぁw ホンマD.L.が亡くなってから故人商法か今更良心が咎めたのか知らんけど、急にCQと一緒に2-3年ぐらい頑張って活動してたけど、今更遅いっつうのw まぁ故人も「今更遅せぇよ。俺が死んでやっとか」とぼやきつつ喜んでそうだけどね。

また職人気質というか、ちょっと面倒くさい部分もあって付き合いづらそうなイメージもあるんだけど、亡くなった後、伝説の追悼イベント「D.L presents HUSTLERS CONVENTION NIGHT」に90年代オールスターズみたいな超豪華メンバーが集まるわシャカゾンビも一夜限定で復帰するわと、業界からのリスペクトぶりが目に見えて嬉しかったわ。その後も1周忌イベントやって 追悼イベントが2回も行われた というのも異例だったよね。まぁ超満員札止めどころか 「外も長蛇の大行列で、もはやイベント終わるまでに中に入れるのか怪しいのに朝方まで外で待ってる」 とかそういうレベルの盛況だったので、ビジネス的にもやっちゃうよね~w

とまぁ、かなり親近感あるというか思い入れの強い人なので、2022年に大阪から関東に来た際に墓参りに行ったんですよね。 たまたまインスタか何かで関係者の人が寺の名前出しててメモってたんですよ。

Dev Largeのお墓-1Dev Largeのお墓-2Dev Largeのお墓-3

墓地が案外広くて見つけ出せるか自信なかったんですけど、奥の方ながら目立つところにあってよかったです。こう墓も掃除して、花も供えて、平日昼間で周りに誰もいなかったので、 スマホで人間発電所をかけて 故人を偲びました。亡くなって7年も経ってからになってしまったけど、心残りは晴れたし、行ってよかったです。

Febb(2018年2月)

確か仕事帰りに天神橋筋商店街を歩いてる時にスマホでTwitter見てて知ったんだよね。思わず道の端の方に寄ってひたすらスワイプしたわ。まさか20代で死ぬなんて誰が予想したよ……。死因については不慮の事故ということになってるけど俺は自殺だと思ってます。

薬物で一回ラッパーとしてかなり劣化してしまって、復活をかけた2nd「So Sophisticated」もリハビリ過程感が強くて今一つながら、直前の「L.O.C -Talkin’ About Money-」で復活の兆しを見せてた中での死去という印象が。死後発売された「SUPREME SEASON 1.5」 も良かったし、マジで死ななければ復活できたと思うよ。本当に惜しい才能を亡くした……

Febbに関しては本質的に「ギャングスタ系Hiphopヲタクの悪ガキ」だと思っていて、jjjやDOGEAR周辺から離れてDoggies(KNZZ/A-THUG)に懐いちゃって、薬で身を持ち崩したのが致命的だったね。当時Febbを追ってたファンであの二人にいい印象持ってる人いないんじゃないかな。「才能ある奴をだらしないワルのおっさん連中が引っ張るなよ」とまるで親かという視点で思ってた人も多いはず。それだけの可能性を感じさせる才能があったもん。ただFebbも当時成人してたので「大の大人が自分の意思でワルい連中と付き合ってクスリで破滅しようが自己責任だろ」と言われればそれはそう。Hiphopというジャンルの特性を鑑みればなおさらね……。

あとFla$hBackSの二人とくにKID FRESINOとの関係性だけど、その後のフレシノの音楽性を見るに、正直求める音楽性が違いすぎて一緒にやっていくのは無理があったわなw あの別離は必然だったと思うわ。 jjjのHIKARI の2024みたく、jjjが間に入って時々コラボするのが限界だったと思うね。

もう一つ、書き残すとしたらjjjが結構長く、2年ぐらいはこのショックを引っ張ってた節があったんだけど、その死にも影響を及ぼしたのかな~とは今でも思う。

jjj(2025年4月)

これホンマショックだったなぁ。三沢さんの時以来、本気で翌日仕事を休もうかと思ったわ。大傑作の3rd「MAKTUB」を出してリリースツアーも終えて、キャリア的には順調そのものだったし。ただ作品的にはやたら内省的だったりとか、あとインタビューで離婚した話とか出てて色々あったんだろうなとは思うんだけど、まさか亡くなるなんて……予想できんよ。死因については公表されてないけど俺は自殺だと思ってます。

亡くなったと聞いた時、凄まじい衝撃だったけど、一方でこれまでの素晴らしい作品、特にMAKTUBを遺していったことへの感謝の念がわりとすぐに湧いたんだよね。何か「ある程度やり切って死んだ」印象があって、こう偉人が亡くなったニュースを聞いて「悲しむより前にこれまでの偉業に感謝の念を抱くべきだ」と感じたのは初めてだわ。他人様のポテンシャルを勝手に計り、人生を勝手に総括するなんて傲慢極まりないと理屈では分かっているんだけど。俺なりの敬意の表し方だということで。

ここからは思い出話なんですが、自分って一回だけHiphopのライブに行ったことあって、生でjjjを見たことがあるんですよ。 2022年に服部緑地でやったCHOICE36ってヒップホップのライブイベントなんですけど、jjjとフレシノとtofubeatsが出るっつうんで、「このメンツで見に行かないのは『無い』やろ」って感じで。元々2021年にやる予定だったんだけどコロナで2回延期になって2022年になっちゃったんですよね。

自分デブのキモヲタでクラブ行くようなガラでもないので、このメンツ&野外イベントってことで勇気出して行ったんですよ。まぁ想像してた通りファン層が20代でわっかいのw アラフォーとか、昔遊んで今は落ち着きました系の夫婦が来てるとかそんな感じで多くないし、俺みたいなヲタク感出してるのなんて10人もいなくてね。とはいえ激レアのFla$hBackSのロゴTを着ていってたので、「身なりに気使わない系の熱心な音楽ヲタのおっさん」って感じで済んだんじゃないかと思ってますけどw

CHOICE36のjjj-1CHOICE36のjjj-2

当時はリアルで見るの初めてだったので「昔からネットでライブ映像とか見て追ってた人って実在してたんだな」みたいな感覚だったんですけどw 、今となっては「マジであの時行っといて良かったな~」という感想しかないですね。STRANDとか、フレシノを呼び込んでやった2024とか、ゲストでCampanellaが出てきてやったFilterとか、めっちゃいい感じのセットリストでした。

はぁ~生きてたらこれからも素晴らしい楽曲をいくらでも出してたのは間違いないし、失われたものはあまりにも大きすぎる……。FRESINOも可哀想だよ、元のクルーメンバー2人とも亡くしてさ。

その他

前述の人らほどではないけど、nujabes(2010年)、DJ Deckstream(2015年)、OSUMI(2021年)、晋平太(2025年)あたりもまぁまぁショックだったよね。あと知った時にはもう亡くなってたんだけど不可思議/wonderboy(2011年)も残念だわ。日本語ラップ村は本当自殺と交通事故多い……。